事業の将来性
今、地球温暖化や大気汚染などの環境問題解決のため、世界的な低炭素社会への移行が進められています。では、環境問題を解決すると、私たちの暮らしはどうなるのでしょうか。
環境問題の解決とは、便利さや豊かさを我慢することではありません。
問題を解決し、かつ誰もが安心して笑顔で暮らせる世界を作ること。
それが文明の進歩であり、そこに求められるのは新しい仕組み・新しい技術です。
そして、それが今ミツバが持っている技術力そのものなのです。
最近はHV(ハイブリッド自動車)に加え、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド自動車)といった単語を聞くことも多くなってきました。
ミツバのEV駆動用モーター(多段式SRモーター)と制御システムは、鈴鹿サーキットのEVゴーカート「サーキットチャレンジャー」全台に採用され、一般ユーザーの方が運転することができます。
最近ではパーミル(1,000分の1)のレベルで高効率の動力を実現する可変界磁モーターも開発し、技術展示会にも出展しています。
一方で、現在市場を大きく占めているガソリンやディーゼル車についても排ガス規制などの環境対応への意識が高まっており、より燃費の良い自動車が必要とされています。当然車体が軽い方が燃費は良くなりますから、そこに搭載する電装品も、小さく、軽く、かつ精度の高いものが求められるようになります。
小型モーターを得意とするミツバは、一例として世界で初めてブラシレスモーターと遊星減速機構を組み合わせ、スライドドアシステムの薄型・軽量化を同時に実現しました。
世界中のモビリティ市場において、小型モーターを得意とするミツバへの期待と需要は、今後ますます高まっていきます。
モビリティ市場でミツバの存在価値を高めていくことは当然ですが、今後自家用自動車だけでなく日常生活、介護・保育などの社会福祉、自動車以外の移動(交通)手段など多方面でIoT化・ICT化が進みます。
ミツバの製品の1つにパーソナルモビリティがあります。歩行サポート機としても使え、自分ひとりで楽に行動範囲を広げられるため、利用者の心身の負担を軽くし、豊かな生活を保障するものです。
他にも何かをクリーンエネルギーで動かそうとした時、その動力はほぼ間違いなくモーターとなり、さらに装置にするため必ず機構と電子制御が組み合わされます。
ミツバは自動車・バイク用の製品を多く扱っていますが、その技術はモビリティ限定のものではありません。これまで当社が力を入れて開発してきたワイパー、パワーウィンドウ、二輪スターターなどのモーターは、設置しやすいよう小型化しており、それでいてハイパワーを産み出すものが中心です。