音楽との出会いが自分を変えてくれました
これからも良い演奏をして感動を届けていきたい

1963年から50年続く共済会音楽部「ミツバミュージックレンジャー」で、トロンボーン奏者として活躍し、部の代表を務める笛木正弘さん。
中学校で始めた吹奏楽がきっかけで音楽の楽しさを知り、社会人になった今でも社内外のさまざまなイベントで演奏を続けています。
一方、仕事では車椅子を自動車に収納するウィンチシステムのコントローラーのソフトウェア開発に携わっています。
目標に向かって前進する笛木さんに、音楽の話を中心に、仕事での目標についても伺いました。

音楽とともにかけ抜けた青春時代

社員の福利厚生・親睦を目的として設立されたミツバ共済会。その中でクラブ活動の一環としてミツバミュージックレンジャーは1963年に創部されました。「ブラスバンドとして活動を始めましたが、その後ビッグバンドへと形態が変化して、当時流行っていたジャズを中心に演奏を行うようになりました。」
現在の部員は20名ほどで、社内を中心にOBや社外から人を集めて活動しているそうです。「週に3回ほど定時後に集まって練習をしていますが、それぞれ仕事や家庭と両立しながらの活動なので、なかなか集まりにくいことも課題のひとつ。」限られた時間の中で、演奏会に向かって曲を完成させていくことの難しさを語ってくれました。「メンバーから出た意見をまとめて、調整することも私の役割。お互いの良い部分を引き出せるように、メンバー同士をつなぐ架け橋になれればと思っています。」

中学時代に知り合いの先輩に誘われて始めた吹奏楽、たまたま目に付いた楽器がトロンボーンだったという笛木さん。周りの薦めもあり中学・高校と部長を務めたそうです。「高校最後の吹奏楽コンクールで、いつも銅賞だった自分の部が見事銀賞に入賞したとき、仲間が喜んで会場の前で胴上げしてくれました。うれしかったですね。みんなを入賞に導けたことが自信につながりました。」

ミツバに入社してすぐにミツバミュージックレンジャーの存在を知り、迷わず入部を決めたそうです。「ビッグバンドがある会社は珍しく、学生時代は吹奏楽しか経験がありませんでしたが、新しい分野の音楽にもチャレンジしてみようと思いました。」

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一歩踏み出したその先には、オリジナルがある

笛木さんが現在担当するのは、車椅子を自動車に収納するウィンチシステムのコントローラーのソフトウェア開発。大学で学んだプログラムの知識を活かして、ソフトウェア開発の分野に進みたかったと言います。「自分の想いが形となり、お客様に喜んでいただけるところに、ものづくりの楽しさを感じています。一方で、わずかなミスでも人の命に関わる重要な仕事なので、細心の注意を払い‘最後のとりで’という気持ちで開発に取り組んでいます。」
また、仕事を通じて上司から教わった「守破離」という言葉を大事にしているそうです。「まずは上司の教えどおり、やり方を真似してやってみる(守)。次はその型を破って改善し、自分に合った型を造りだしてみる(破)。両者の型を十分に理解し、その先にオリジナルがある(離)。自分もそんなふうに仕事ができるよう、日々技術を磨いています。」

その『守破離』の考え方は音楽の分野でも活かされているそうです。まずは、誰かの真似でもいいからひたすら練習してみる。そこから一歩踏み出して工夫することで、音の個性が生まれてきます。
「私自身、そんなに上手くないので現実は難しいですが(笑)。でもそんな音楽の楽しみ方が理想です。」また、自身の音楽人生を振り返り、このように語ってくれました。「私が今まで音楽をやってこられたのは、たくさんの人に良いきっかけをもらってきたおかげ。とても感謝しています。これからも続けられるかぎり、トロンボーンと一緒に音楽を楽しんでいきたいと思っています。」

50年の歴史を胸に、新たな一歩を

サイクリングやウォーキングなど、笛木さんは音楽以外にもたくさんの趣味を持っています。最近の目標は「ハーフマラソンと、ヒルクライムレースの完走」。その目標の先には「音楽を長く続けていける体を作りたい」という思いがあるそうです。

音楽に囲まれながら、目標に向かって歩みつづける笛木さん。来年にはミュージックレンジャーの50周年コンサートが開催されるそうです。
「ひとつの節目として、50年の歴史が感じられるような素晴らしい演奏会にしたい。まだミツバミュージックレンジャーの演奏を聴いたことのない方にも楽しんでもらい、印象に残るような演奏会にしたい。」と意気込みを語ってくれました。
いきいきとした表情からは、これまで何事にも全力で取り組み、目標を達成させてきた自信が感じられました。

(2014年10月)