サステナビリティSUSTAINABILITY

ミツバグループのサステナビリティ

企業理念

企業理念とは、あらゆる企業活動の基本的な考え方を示すものであり、ミツバの戦略や計画、諸制度、業務活動など、全て企業理念の下に構築しています。ミツバは、この企業理念を構成する「基本理念」をサステナビリティ方針として位置付けています。
ミツバグループは、理念の実践を通して、社会からの期待に応え、信頼される企業を目指します。

- 基本理念 -
ミツバは、ミツバを愛しささえる人々とともに、
社会と環境に調和した技術の創造を通して、
世界の人々に喜びと安心を提供する。
- 経営理念 -
一.選ばれる企業をめざし、ミツバブランドを世界に拡げる。
一.技術をドライビングフォースとし、市場創造に挑戦する。
一.人を活かし、人に生かされる企業となる。
- 行動理念 -
夢・挑戦・スピード

行動規範

ミツバグループの活動を支えていただいているお客さま、社員、株主・投資家さま、お取引先さま、地域社会などのステークホルダーの皆さまから、最も信頼していただけるよう私たちの姿勢を行動規範として表しています。グループ規範の心を一人ひとりが理解して誠実に遵守していくことは、企業としての一層の透明性とお客さまからの信頼につながるものと考えています。

MITSUBA WAY

MITSUBA WAYは、ミツバグループ社員一人ひとりが理解し、考え、判断し、日々の実践行動をするための行動規範を示したものです。
創業以来もの造り企業として大切にしてきた、ミツバのDNAとも言える考え方を「夢の創造」「挑戦する心」「技とスピード」の3つの核とし、それをさらに8つの領域に分けました。

MITSUBA WAYの図

私たちが守るべき行動

「私たちが守るべき行動」は、ミツバグループが社会からの期待に応え、信頼される企業となるために、ミツバグループ社員一人ひとりが日ごろ実践すべきサステナビリティ行動を具体的に定めたものです。ミツバグループが社会の期待に応え信頼される企業であるために、「私たちが守るべき行動」に定められた事項を実践します。

企業倫理

① 安全衛生
ミツバグループにおいてすべての人々が安心して働けるように、わたしは安全で衛生的な環境づくりに努めます。
② 人権尊重
ミツバグループが差別のない企業であるために、わたしは世界の人々とお互いの個性や違いを認め合い、一人ひとりが公平であるという考え方の下に行動します。
③ 環境保護
ミツバグループが地球環境保全に積極的な企業であるために、わたしはミツバ環境宣言に則って行動します。
④ 交通安全
ミツバグループが常に安全運転普及をリードする企業であるために、わたしは交通に関する法令を順守し安全運転に努めます。
⑤ 情報の保護
ミツバグループが保有する社内外の情報を適切に管理するために、わたしは細心の注意を払います。
⑥ 公正で健全な
取引
ミツバグループが顧客・取引先と公正で健全な関係を保てる企業であるために、わたしは公正で健全な取引を行います。
⑦ 反社会勢力との関係根絶
わたしは社会の秩序や安全に影響を与える反社会勢力またはこれと関係のある人や会社とは、関係を持ちません。
⑧ コミュニケーション
ミツバグループが透明性の高い企業であるために、わたしは社会との適切なコミュニケーションを図ります。
⑨ 社会貢献
ミツバグループが「社会の一員としての役割を果たしている」企業であるために、わたしは積極的に社会貢献活動を行います。

コンプライアンス

① 法令の正しい
理解
法令の内容と精神を正しく理解し順守するとともに、改正動向を把握し適切に対処します。
② 法令および社内規定等の解釈不明時の処置
法令および社内規定等の解釈について不明な点がある場合には、法務部門、行政機関、または社外の専門家に確認し、内容を正しく理解します。
③ 法令および社内規定等の違反時の処置
法令および社内規定等に違反する行為、または違反のおそれがある行為を発見した場合には、所属長、総務部長、または「ミツバなんでも相談窓口」に報告、相談します。
④ 行政機関への
報告・届出
法令等で求められている行政機関への報告および届出は適切に行います。

企業理念・MITSUBA WAY・私たちが守るべき行動の相関図

相関図

ステークホルダーエンゲージメント

ミツバグループの事業は、お客さま、社員、株主・投資家さま、お取引先さま、地域社会などのステークホルダーの皆さまと関わりを持っています。基本理念に基づき、事業に関わる全てのステークホルダーの皆さまとの双方向の対話を尊重し、「喜びと安心を提供」するためにさまざまな活動を行っています。

ステークホルダーエンゲージメントの図

ステークホルダーとのコミュニケーション事例

対象 内容 頻度
お客さま お客さまの方針実現のための協業 日常的
サステナビリティに関する調査等の協力 日常的
社員 社長・副社長による業績や方針・戦略の説明(経営方針説明会) 年2回
社員限定サイト等によるインターナルコミュニケーション 日常的
株主さま
投資家さま
業績や方針・戦略の説明(決算説明会等) 年2回
業績や方針・戦略の説明(個別訪問) 年4回
工場見学や事業説明等(工場見学会) 年1回程度
サステナビリティ報告書・企業ウェブサイトを通じた情報提供 日常的
お取引先さま お取引先さまとの共創(生産性向上活動) 日常的
ミツバグループ CSR 調達方針の説明(調達方針説明会) 年1回程度
地域社会 森林整備や美化活動などの環境ボランティア 日常的
地域イベントへの参加 日常的

サステナビリティ推進体制

ミツバグループでは「ESG会議」により、 サステナビリティに関する重点課題を確認し、適切な運用を推進・統制しています。また、ミツバグループの法令ならびに社会規範などの遵守状況を確認および改善し、ミツバグループにおいて発生し得る損失危機に対する分析と評価、その対応を統制しています。さらに各領域別に課題解決のための委員会を設置し、各分野のエキスパートが活動しています。

サステナビリティ推進体制図

ESG会議

写真

ミツバグループでは、代表取締役副社長執行役員を議長とするESG会議を年4回開催し、ミツバグループが特に解決に注力すべき社会的な課題を重点課題として設定するとともに、目標を明確化し、その進捗をモニタリングしています。構成員は、財務統括執行役員、生産管掌執行役員および各サステナビリティ関連部門責任者を対象としており、オブザーバーとして、監査等委員である取締役および監査室長も参画しています。なお、 ESG会議で審議されたサステナビリティ情報開示に関する事項は、経営会議に上程され、取締役会にも報告される体制を構築しています。

ESG会議では、以下に関する議論を行います。

2023年度の活動(主な議題)

2023年5月
2023年度 第1回
・サステナビリティ推進計画の審議
・国内グループへのEMS監査実績報告 など
2023年8月
2023年度 第2回
・土壌汚染対策の進捗状況報告
・積極的な情報開示体制の提案 など
2023年11月
2023年度 第3回
・仕入先へのCSRアンケート展開報告
・TCFD提言に沿った情報開示の審議 など
2024年2月
2023年度 第4回
・フタル酸切り替え完了報告
・国内外グループ各社への自己評価
 展開報告 など

サステナビリティ推進フレームワーク

ミツバグループ各社は、サステナビリティ方針を達成するためのフレームワークを整備しており、「ESG会議」の決定事項やミツバグループ目標の達成、グループ各社固有の課題解決に向けた取り組み計画を策定し、達成状況の評価とフィードバックを実施しています。

サステナビリティ推進フレームワークの図
サステナビリティ推進フレームワークの図

管理体制の有効性評価

ミツバでは、サステナビリティ活動の有効性をチェックシートを用いて自ら定期的(年1回)に評価しています。また、第三者機関によるサステナビリティ管理体制の評価も定期的(年1回)受審し、顕在化された課題を翌年度計画につなげることで、仕組みの維持・改善に努めています。評価結果および改善計画についてはESG会議で報告・審議しています。

また、ミツバでは、サステナビリティに関するグループ標準に基づき、 グループ各社に対してチェックシートによる自己評価を定期的(年1回)に行っています。チェックシートの設問は、ミツバグループの企業活動に関連があり、考慮すべきサステナビリティ項目および課題に基づいて構成しており、定期的に見直しを実施しています。自己評価の結果から、優先度が高いと判断したグループ各社に対してヒアリングを実施し、現状の確認と改善提案を行っています。

今後も継続的なモニタリングおよび改善提案を行うことで、リスクの低減に努めていきます。

マテリアリティ

ミツバグループは、企業価値を高め、持続的に成長するために、ミツバグループの事業およびステークホルダーの双方の観点からさまざまな社会課題の重要度を検討し、マテリアリティ(重要課題)を特定しています。

マテリアリティ特定プロセス

ステークホルダーの重要度
ステークホルダーの重要度
  マテリアリティ(重要課題)
事業を通じた
社会課題の解決
電動化を核とする次世代に向けた新価値
商品の創出
安全・安心な商品の提供
脱炭素社会の実現への貢献
資源の有効活用
有害物質使用の低減
事業活動の基礎 グループ経営ガバナンスの強化
人的資本の最大化
働きがい向上
労働安全衛生
情報セキュリティの強化
コンプライアンス
リスクマネジメント
持続可能な調達

サステナビリティ推進目標

ミツバグループでは、サステナビリティ重要課題に関するマテリアリティの解決に向けて、単年度の目標を設定しています。目標達成に向けた施策を関係部門・委員会で立案し、具体的な計画へ落とし込むとともに、その進捗をESG会議でモニタリングし、着実な取り組みの推進と改善へつなげています。

テーマ 関連するマテリアリティ 2023年度目標
カーボンニュートラル取り組み強化 (※) 脱炭素社会の実現への貢献 グループ再エネ導入方針の策定・展開
製品1個あたりCO2算定方法の確立
持続的な省資源 資源の有効活用 廃棄物リサイクル率90%以上
製品規制物質管理体制の強化 有害物質使用の低減 業界標準による管理体制評価 3.5点以上
ダイバーシティ推進 人的資本の最大化 女性経営職登用 10名以上
障がい者雇用率の向上
社員エンゲージメント向上 働きがい向上 エンゲージメントサーベイによる課題明確化
職場での災害防止活動の推進 労働安全衛生 ミツバ 労災件数 4件('22年値)以下
関係会社 労災件数 4件('23年値)以下
情報セキュリティ管理体制の強化 情報セキュリティの強化 機密情報の情報漏えい0件
海外グループ会社の腐敗防止活動 コンプライアンス 主要な海外グループ会社の現状把握完了
BCPの推進 リスクマネジメント 中期BCP活動計画の策定完了
国内外グループ会社へBCPの仕組み・規定展開完了
お取引先さまへのCSR展開 持続可能な調達 CSR調達ガイドラインの見直しと教育実施
CSRアンケートの低評価企業の底上げ

(※) 気候変動を否定する活動や、気候変動規制に反対するロビー活動に資金を提供しないよう努めます。

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