
当連結会計年度における世界経済は、米国の関税政策を背景とした通商環境の変化や地政学リスクの高まりにより、グローバルサプライチェーンの見直しが進むなど不透明感が広がりましたが、全体としては緩やかな回復基調を維持しました。国内においても、当社グループが関連する自動車業界では、米国の関税政策によるコスト増加やサプライチェーンの混乱が見られたほか、半導体供給を巡る不安の再燃などにより、一部で生産調整を余儀なくされる局面がありました。
自動車業界におきましては、2025年のグローバル四輪車販売が暦年で9,172万台(前年比3.5%増)となり、9,000万台の大台を回復いたしました。米国は暦年で1,649万台(前年比3.2%増)と、3年連続で前年を上回りました。経済の底堅さに加え、新政権による関税政策を見越した駆け込み需要が年度を通じて市場を牽引しました。欧州は暦年で1,327万台(前年比2.4%増)と、3年連続で前年を上回りました。中国は政府による買い替え補助促進政策継続により、暦年で3,441万台(前年比9.5%増)と、5年連続で前年を上回り、過去最高を更新しました。日本においては、2025年度は453万台(前年比0.9%減)と、4年ぶりに前年度を下回りました。登録車は284万台(前年比3.5%減)と、車両刷新のモデル末期にあたったことなどから4年ぶりに減少しました。軽自動車は168万台(前年比3.8%増)と、認証不正問題に伴う出荷停止からの供給回復により、2年連続で増加しました。グローバル二輪車販売は、最大市場であるインドは、地方・農村部での需要回復や継続的なインフラ投資などを背景に、暦年で2,096万台(前年比7.3%増)となり、5年連続で前年を上回りました。世界で二位の市場規模を持つインドネシアは、政府の経済対策等による国内需要の下支えもあり、暦年で641万台(前年比1.3%増)となり、こちらも5年連続で前年を上回りました。日本は、軽二輪車の販売好調などにより、2025年度で33万台(前年比5.6%増)と3年ぶりに前年度を上回りました。
このような状況の下、当社グループにおきましては、中期経営計画(2023年度-2027年度)の3年目となり、「成長ポートフォリオへのリソースシフト」のフェイズに突入し、重点施策である「モビリティ進化への対応」「経営基盤の強化」「財務体質の健全化」を計画達成に向け引続き推進しております。
この結果、当連結会計年度の連結業績は、中国エリアでの四輪事業の不振は継続しているものの、アジアエリア及び南米での二輪事業、情報サービス事業が好調に推移したため、連結売上高は3,485億99百万円(前期比0.2%減)、連結営業利益は239億8百万円(前期比14.2%増)、連結経常利益は239億45百万円(前期比21.0%増)となりました。また、経費をはじめとしたコストセービングの成果はあったものの、中国エリアの子会社2社において減損損失53億77百万円を計上したことから、税金等調整前当期純利益は177億6百万円(前期比2.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は118億20百万円(前期比0.4%減)となりました。
株主の皆さまにおかれましては、今後ともなお一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

代表取締役社長 日野 貞実