当社はこのたび、独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)との共同研究により、自動車エンジンや工場の炉から排出される大量の熱を有効に利用して電気を作り出す廃熱発電を行う粒子を、簡便で安価に製造する方法を開発しましたのでお知らせいたします。
当件に関する概要は下記の通りです。
記
1.研究の背景
廃熱から電力を取り出す効果を持つ熱電発電材料として従来知られていた化合物(鉛テルル化合物)の粒子は、毒性と資源量の点で問題がありました。そのため、軽量で資源的に豊富、また毒性がない、環境にやさしい化合物(Mg2Si)の粒子が熱電発電材料として注目されていたため、熱電変換材料の高性能化の研究と、一方で化合物の合成法と粒子の製造法の開発に取り組んできました。
2.研究の結果
今回成功した製造法では、軽量で資源的に豊富、また毒性がない、環境にやさしい化合物の粒子を簡便に合成でき、大型設備を必要とせず、製造コストを大幅に下げることができました。
3.今後の展開
今回の粒子は、焼却炉や溶鉱炉、溶解炉などの工業炉や、自動車など、従来捨てられていた廃熱から電力を生み出す「廃熱発電」を可能にし、低コストで環境に優しい廃熱回収用熱電モジュールが実現され、工業炉や自動車からの廃熱発電の応用が加速すると期待できます。
また、この製造法により現行の3分の1以下の値段でこの粒子を供給できると考えられ、今後はさらに量産化技術の開発で、低価格を目指す予定です。
4.問合せ先
独立行政法人 物質・材料研究機構
企画部門 広報室
TEL 029-859-2026
(研究内容に関して)
独立行政法人 物質・材料研究機構
電池材料ユニット エコエネルギーグループ
主任研究員 磯田 幸宏 (いそだ ゆきひろ)
TEL:029-859-2650
E-mail:ISODA.Yukihiro@nims.go.jp
以上