企業理念とは、あらゆる企業活動の基本的な考え方を示すものであり、ミツバの戦略や計画、諸制度、業務活動など、全て企業理念の下に構築しています。ミツバは、この企業理念を構成する「基本理念」をCSR(企業の社会的責任)に関する方針として位置付けています。
ミツバグループは、理念の実践を通して、社会からの期待に応え、信頼される企業を目指します。
ミツバグループの活動を支えていただいているお客さま、社員、仕入先さま、株主・投資家さま、地域社会などのステークホルダーの皆さまから、最も信頼していただけるよう私たちの姿勢を行動規範として表しています。グループ規範の心を一人ひとりが理解して誠実に順守していくことは、企業としての一層の透明性とお客さまからの信頼につながるものと考えています。
MITSUBA WAYは、ミツバグループ社員一人ひとりが理解し、考え、判断し、日々の実践行動をするための行動規範を示したものです。
創業以来もの造り企業として大切にしてきた、ミツバのDNAとも言える考え方を「夢の創造」「挑戦する心」「技とスピード」の3つの核とし、それをさらに8つの領域に分けました。
「私たちが守るべき行動」は、ミツバグループが社会からの期待に応え、信頼される企業となるために、ミツバグループ社員一人ひとりが日ごろ実践すべきCSR行動を具体的に定めたものです。ミツバグループが社会の期待に応え信頼される企業であるために、「私たちが守るべき行動」に定められた事項を実践します。
ミツバグループの事業は、お客さま、社員、株主・投資家さま、お取引先さま、地域社会などのステークホルダーの皆さまと関わりを持っています。基本理念に基づき、事業に関わる全てのステークホルダーの皆さまとの双方向の対話を尊重し、「喜びと安心を提供」するためにさまざまな活動を行っています。
対象 | 内容 | 頻度 |
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お客さま | お客さまの方針実現のための協業 | 日常的 |
サステナビリティに関する調査等の協力 | 日常的 | |
社員 | 社長・副社長による業績や方針・戦略の説明(経営方針説明会) | 年2回 |
社員限定サイト等によるインターナルコミュニケーション | 日常的 | |
株主さま 投資家さま |
業績や方針・戦略の説明(決算説明会等) | 年2回 |
業績や方針・戦略の説明(個別訪問) | 年4回 | |
工場見学や事業説明等(工場見学会) | 年1回程度 | |
サステナビリティ報告書・企業ウェブサイトを通じた情報提供 | 日常的 | |
お取引先さま | お取引先さまとの共創(生産性向上活動) | 日常的 |
ミツバグループ CSR 調達方針の説明(調達方針説明会) | 年1回程度 | |
地域社会 | 森林整備や美化活動などの環境ボランティア | 日常的 |
地域イベントへの参加 | 日常的 |
ミツバグループでは「ESG会議」により、CSRに関する重点課題を確認し、適切な運用を推進・統制しています。また、ミツバグループの法令ならびに社会規範などの順守状況を確認および改善し、ミツバグループにおいて発生し得る損失危機に対する分析と評価、その対応を統制しています。さらに各領域別に課題解決のための委員会を設置し、各分野のエキスパートが活動しています。
ESG会議は、ミツバグループのCSR領域における業務執行会議であり、ミツバ代表取締役 副社長執行役員を議長とし、ミツバ取締役財務統括執行役員、生産統括執行役員および各CSR関連部門責任者で構成しています。またオブザーバーとして、監査等委員である取締役および監査室長も参画しています。
ESG会議では、ミツバグループが特に解決に注力すべき社会的な課題を重点課題として設定するとともに、目標を明確化し、目標の進捗を年4回モニタリングします。なお、ESG会議における審議事項は、年2回経営会議に報告されており、必要に応じて取締役会へ報告されます。
ESG会議では、以下に関する議論を行います。
2022年度の活動(主な議題)
ミツバグループ各社は、CSRを継続的に運用するための組織体制を整備しており、「ESG会議」の決定事項やミツバグループ目標の達成、各拠点固有の課題解決に向けた取り組み計画を策定し、達成状況の評価とフィードバックを実施しています。
ミツバでは、CSR活動の有効性をチェックシートを用いて自ら定期的(年1回)に評価をしています。また、第三者機関によるCSR管理体制の評価も定期的(年1回)に受けており、CSR活動の仕組みの維持・改善に努めています。
さらに、グループ標準「グループCSR規定」に基づき、ミツバグループ各社に対してCSR管理体制の有効性の評価(セルフアセスメント)を行っています。セルフアセスメントの結果が十分でないと判断した場合は、ミツバグループ各社に対して監査を実施し、現状確認と改善提案を行います。今後も継続的なモニタリングおよび改善提案を行うことで、リスクの低減に努めています。
ミツバグループは、企業価値を高め、持続的に成長するために、ミツバグループの事業およびステークホルダーの双方の観点から様々な社会課題の重要度を検討し、マテリアリティ(重要課題)を特定しました。今後、これらのマテリアリティ(重要課題)に基づき、中長期目標、KPI等を設定して、着実に取り組みを推進し、企業としての持続的な成長と、社会課題の解決・社会的責任を果たすことを両立させてまいります。
マテリアリティ特定プロセス
マテリアリティ(重要課題) | |
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事業を通じた 社会課題の解決 |
電動化を核とする次世代に向けた新価値 商品の創出 |
安全・安心な商品の提供 | |
脱炭素社会の実現への貢献 | |
資源の有効活用 | |
有害物質使用の低減 | |
事業活動の基礎 | グループ経営ガバナンスの強化 |
人的資本の最大化 | |
働きがい向上 | |
労働安全衛生 | |
情報セキュリティの強化 | |
コンプライアンス | |
リスクマネジメント | |
持続可能な調達 |
ミツバグループでは、サステナビリティに関するマテリアリティ(重要課題)の解決に向けて、単年度の目標を設定しています。目標達成に向けた施策を関係部門・委員会で立案し、具体的な計画へ落とし込むとともに、その進捗をESG会議でモニタリングし、着実な取り組みの推進と改善へつなげています。
テーマ | 関連するマテリアリティ | 2023年度目標 |
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カーボンニュートラル推進 | 脱炭素社会の実現への貢献 | グループCO2排出絶対量 2018年度比 6.0%の施策立案・推進 |
持続的な省資源 | 資源の有効活用 | 廃棄物リサイクル率90%以上 |
製品規制物質管理体制の強化 | 有害物質使用の低減 | 業界標準による管理体制評価 3.5点以上 |
ダイバーシティ推進 | 人的資本の最大化 | 障がい者雇用率向上、さらなる海外人材の受入れ推進 |
社員エンゲージメント向上 | 働きがい向上 | アンケートを基にした、重点取り組み項目設定完了 |
職場での災害防止活動の推進 | 労働安全衛生 | 休業災害ゼロ、不休業災害 8件以下 |
情報セキュリティ管理体制の強化 | 情報セキュリティの強化 | CSIRT(Computer Security Incident Response Team)体制の構築と本稼働 |
グループ拠点の腐敗防止活動 | コンプライアンス | 海外グループの重点拠点の現状把握完了 |
BCPの推進 | リスクマネジメント | 国内外拠点へBCPの仕組みと規定の展開完了 |
お取引先さまへのCSR展開 | 持続可能な調達 | お取引先さまへのCSRアセスメント実施 |